家電量販店の「ポイント還元」と賢く付き合う方法

賢く使いこなしましょう、ポイント還元!

家電

買う順番と、ポイントの使い方で負担する額に差が出るんですよ!

ポイント還元“基本的な考え方”

「ポイント還元」と「現金値引き」、同じ「%」でも、「実質的な支払い額」は、違ってきます。
  ・ポイント還元制を導入している家電量販店   ヨドバシカメラ ・ ビックカメラ ・ ヤマダ電機 etc.
  ・現金値引きで対応している家電量販店       ケーズデンキ etc.
「ポイント還元」の、「実質的には、いくらで買うことになるのか?」(=実質的な支払い額)について、そして、「買う順番」と「ポイントを使うタイミング」について説明します。

30万円の商品を、「ポイント還元20%」付きで購入する場合(現金値引きはないものとします)

  1. 30万円の商品を購入すると、ポイントで6万円分(30万円×20%)が還元されます。
  2. 還元されたポイント6万円分は次回以降で使えます。
  3. 次回このポイントを使用して商品を買う場合、使用するポイント6万円分に対しては新たなポイントは付きません。
    (ポイントが還元されるのは、現金あるいはクレジットカードなどポイント以外で支払いする場合に限られるからです)
  4. 以上のことから、「ポイント還元20%付きの商品」を30万円を支払って購入すると、36万円分の商品(今回の30万円の商品+次回以降ポイントでの6万円分の商品)が実質的には受け取れるということになります。
  5. 逆に言うと、36万円分の商品を得る為の“支払い”は、30万円で済むということです。
  6. 30万円の支払いで、36万円の商品を購入できることになるので、負担率は83.3333・・・%(=30万円÷36万円)になります。
    値引率で言うと6万円÷36万円=16.6666・・・%です。
  7. 「ポイント還元20%の商品を購入する」
    =「負担率83.3333・・・%でその商品を購入する」
    =「値引率16.6666・・・%でその商品を購入する」
  8. 今回は30万円の商品を購入し、次回はポイントで6万円の商品を購入する場合、
    それぞれ、購入に際し負担する額は、
    今回の30万円の商品では、30万円×83.3333・・・%=24万9999円
    次回の6万円の商品では、6万円×83.3333・・・%= 4万9999円
    ということになります。
    (ふたつの商品の支払い額は合計で約30万円)
  9. つまり、「ポイント還元20%付きの30万円の商品を購入する」場合の「実質的な支払い額(負担額)」は、30万円×83.3333・・・%で求められことになり、
    「実質的な支払い額(負担額)」=30万円×83.3333・・・%=24万9999円
     ということになります。

30万円の商品を、「現金値引き20%」で購入する場合(ポイント還元はないものとする)

  1. この場合、20%の現金値引きなので、負担率は、1-20%で80%。
      現金値引き率 + 負担率 = 1
  2. つまり、「実質的な支払い額(負担額)」は30万円×80%で求められことになり、
    「実質的な支払い額(負担額)」=30万円×80%=24万円
     ということになります。

両者を比べる時、「実質的な支払い額(負担額)」には、差があることがわかります。
価格、ポイント還元率、現金値引き率などの表面的な数字に惑わされないように注意しましょう。


ポイント還元の「買う順番」と「ポイントを使うタイミング」について

  1. ポイントが還元されるのは、現金あるいはクレジットカードなど、"ポイント以外で支払いする場合"に限られます。
  2. つまり、ポイントで買い物をする場合、使用するポイント分に対しては、新たなポイントは付かない(還元されない)ということになります。
    10万円・ポイント還元20%のテレビを、既に持っているポイント2万円分を使って購入する場合
    既に持っているポイント2万円分に対して、ポイントは付きません(還元されません)。
    この場合、10万円ー2万円=8万円に対して20%のポイント(=1万6000円分のポイント)が還元されることになります。
  3. 「いくら分のポイントが還元されるのか?」は、「ポイント以外でいくら支払うのか?」に影響されます。
    「ポイント以外でいくら支払うのか?」は、「いくら分のポイントが使えるのか?」および「ポイントを使うのか?使わないのか?」に影響されます。
    「いくら分のポイントが使えるのか?」は、「いくら分のポイントを持っているのか?」に影響されます。
  4. このように、ポイント以外での支払い額、ポイント使用の有無、使用するポイント数、購入する順番は、お互いに影響を及ぼし合います。
  5. こうした中で、購入商品数2~5個の場合で、「買う順番」と「ポイントを使うタイミング」の組み合わせにより、4280通りの購入パターンが存在することになります。
  6. これらの購入パターンの全てを計算することで、「一番、得をする買い方」、「ポイントを残さない買い方」、「今日の出費を抑える買い方」をシミュレーションすることを可能にしました。





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